前回の記事からの続きになります。
前回の記事はコチラ👉【大人の趣味】クワガタ飼おうぜ
家にクワガタが100匹になってしまった結果、家族のフラストレーションも高まってきたので販売を急ぐことにしました!
通常クワガタの販売ルートなんてものは持っていません。
即売会に出店して売るというのも手ですが、周りが10年以上の歴史を持つ、クワガタガチ勢の中にクワガタ歴3年程の新参者が入っても相手にされないという結果が想像できます(クワガタ格差ですね)。
しかし、たまたま地元のお土産品などを売っている商店の店主が、自分のクワガタ飼育の趣味を知って、いずれ飼っている数が増えたら自分のお店で販売してほしいと直接言われていたのです。
そういうこともあり、店主さんの好意に甘えさせていただくことにしました。
いざクワガタ販売!
自分が買うんだったらどのように買いたいか、なるべくコストをかけない方法はないか、しかし買われていったクワガタはしっかりと飼ってほしい・・・・。
と色々考えた結果、まずペアで販売することを考えました。
しかし、オスメス均等に羽化するわけはないため、オス・メス単独だと○○円(割高)、ペアで△△円(安い)、ペアにメスを付けて□□円(メスの単独がお得に買える)。
といったように値段を分けることにしました。
値段は、オオクワガタ、ニジイロクワガタ、インドアンタエウスオオクワガタがペアで2,500円、オス単独で2,000円、メス単独で700円、ペア+メス1匹で3,000円という価格設定です。
一見強気に見えますが、普通にお店で買うより安いと思います。
そして、全て売れる計算をしたところ、売れても数万円。
飼育、ブリード、販売作業にかかった労力に対してみあってない気がしましたが、何事も挑戦です。
こういう経験は後々何かに使えることがあります(実際に話のネタとブログのネタにはなっています)
なるべく売れるように、クワガタの飼い方をイラスト付きでワードにまとめ印刷したり、カラーでポップも作成しました。
ケースについてもペアはケース、単独などは大きなプリンケースに入れることにしました!
実際お店に並べるとそれなりに見えるもので、自分でも満足です。
これは、爆売れか!
・・・と思いましたがなかなか世の中は甘くありません。
ぼちぼち売れますが、爆売れはしない!
エサが痛むばかりで、クワガタも暑いのか心なしかあまり元気もありません。
エサの交換までお店にお願いすると申し訳ないので、自分で行いに伺います。
しかし、売られているのが定着すると、次第にペアが売れ始めました!どうやら、店主に話を聞くとお爺さんが孫に買うケースが多いようです。
また、オスしか買っていないのでメスだけほしいというレアケースもありました。
そんな感じで順調といえるかは分かりませんが、売れていきました。
お客の対応は難しい!
日曜日に家で休んでいると店主から電話がかかってきました。
ユウタのクワガタを買った人が家に持って帰ったら、死んでしまったと電話があった。住所とかも聞いたから代わりのクワガタを送るとかで対応してほしい
クワガタが弱ってたんですかね?
どうも、観光バスの中で3時間置きっぱなしだったらしい。車内のクーラーも効いていなかったようだよ
(・・・これは向こうに非があるのでは・・)
真夏に3時間バスの中に置きっぱなしはさすがに買う側の問題では・・・。連絡して説明してみるのはだめでしょうか?
以前お店の商品でそういった対応をしたら相手がとんでもないクレーマーになって数年嫌がらせをされたことがあるんだ。なるべく穏便に済ませてほしい
分かりました。代わりのクワガタで対応することにします
頼むよ
店主に迷惑がかかるのはいけないので、代わりのクワガタで対応することにしました。そして店主にもご迷惑をおかけしたと伺って話をしてきました。
代わりのクワガタを相手に送るためにネットや運送会社に電話して調べましたが、昆虫って宅配できるんですね。
発泡スチロールの箱の中にペットボトル氷を入れ、暑くならないようにしながら、さらに頑丈な箱の中にクワガタ、おが粉などを入れて宅配をお願いしました。
結果、余分に労力と宅配代までかかってしまいましたね。
クワガタの販売数
10月に入って夏が終わり、クワガタの販売も終了です。
結果は、販売数31匹(オス15、メス16)、販売金額は37,600円でした。途中値引きとかもしたので少し安いと思います。
販売しきれなったクワガタはそのまま家で飼育をすることにしました。
それから数年がたったわけですが、今年の4月に最後のオオクワガタのオスが死んでしましました。冬眠もしながら5年くらい生きたと思います。大往生と言っていいと思います。
クワガタの販売は副業としてどうか
いっさいにクワガタをブリード、販売して分かったことがあります。
個人でクワガタのブリーダーのみでは副業としては儲からないですね。ブリーダーのみであれば、趣味の範囲で行った方が楽しめると思います。
実はオオクワガタや外国のクワガタなどは20年程前はブリード方法も確立されていなく、またプチブームもあってかなり高額で販売されていました。
しかし、その後、飼育方法、ブリード方法が確立され、外国のクワガタの輸入数が増えたなどもあってかなり値段が下がったのです(何十分の1に値段が下がったという種類もあります)。
副業に繋げるのであれば、
- 販売はネットのみにして無駄な量力を減らす
- ブリードに関係する周辺物品(ケース等)も併せて販売する
- 貴重な種類の個体・サイズが大きくなるようブリードして販売する等して特化させる
といったことが必要であると思います。
しかし、飼育場所を取るし、労力もかかるし、生き物なので急に死んでしまうかもしれません。それに購入者とトラブルになる可能性もあります。
こう考えるとストックを持つ商売、生き物を販売するっていうのは大変なことだと思います。
最終的に身をもって思ったのは、昆虫自体が好きであれば、クワガタの場合は趣味の範囲で数匹大事に飼って眺めたりするのが一番充実してるな、ということです。
生き物のみの副業は難しい。
しかし、メダカなどの繁殖が比較的容易でかけあわせで珍しい色が発生しやすく、飼育スペースが少なくて済み、比較的環境に強い生き物であれば、クワガタよりも副業に向いていると思います。
(クワガタの副業もやり方次第ではある程度の収益化が望めるとは思います)
趣味としてクワガタを飼うのは、とても面白いと思います。
クワガタ(特に自分はオオクワガタなどのドルクス系)は大きくてマットブラックで独特の魅力があります。また、オオクワガタの種類はとても温厚なのも魅力です。
自分としては一連のクワガタの記事を読んで、趣味としてクワガタを飼ってみたいという人が増えたらうれしいと思っています。
そんなクワガタの飼育、ブリード、販売に関する記事でした。
最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました。
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